残念だったのは画が中表紙(?)だけだったこと。
発売日に駅でデッカいLとナオミのポスターをみかけたのですが、それも同じ画でしたね。
挿絵がもっとあるかと期待していたのですが。
でも、また画伯の描いたLとナオミを見ることができて幸せです。
西尾維新を読むのは今回が初めて。
文章に癖があるといろいろなところで読んでいたのですが、普通に読みやすかったです。
小説版ナオミは映画版ナオミをコミカルにしたような印象。
間違ってもコミック版の儚げなナオミを期待してはいけません。
Lについてもいろいろ発見があります・・・が最後に思いっきりどんでん返しが。
ちなみに週間全国書店売上ランキング(2006/8/4-11)では見事総合1位を獲得していましたね。
DEATH NOTE人気、恐るべし!
◆あらすじ
担当する麻薬事件で痛恨のミスを犯した南空ナオミは、FBIを休職していた。
そんなナオミに世界の名探偵と言われるLからある殺人事件の捜査を手伝って欲しいとの依頼が舞い込む。
気が進まないながらも捜査を引き受けたナオミは、犯行現場で竜崎ルエと名乗る怪しげな探偵と出会い、ともに捜査を進めていく・・・。
以下はネタバレとなります。
◆MによるLの話
小説はLから聞いた「ロサンゼルスBB連続殺人事件」をメロが書き残すという形をとっています。
インタビューによれば西尾先生はメロ好きとのことですから、単に趣味に走ったとも言えます・・・が、読者のツボを押さえてます。
どうもワイミーズハウスのL後継者育成は、かなりの難プロジェクトだったらしく、第一候補のAは自殺をし、第二候補のB(ビヨンド・バースデイ)もLを超えたいと願うあまり犯罪への道へと走り、その結果起こしたのが「ロサンゼルスBB連続殺人事件」だったようです。
ニアとメロを見ていても思ったことですが、キルシュ=ワイミーという方はいったいどんな教育をしていたのやら。
◆意外なキャラ、南空ナオミ
・高校までは日本にいた
・FBIの中では孤立しがち?だったようです
・同僚に「虐殺南空」と呼ばれている
・実はストリートダンスをやっていたらしい
・で、カポエラの使い手。しかもLをのしたことがある模様
・・・「虐殺南空」っていったい何をやらかしたんだ南空ナオミ。
◆L・・・?
ナオミと行動を共にする謎の探偵、竜崎。
この事件は「Lが初めて竜崎を名乗った事件」。
竜崎の目の隈・黒髪・猫背・甘い物好きという特徴はLそのもの。
「竜崎=L」という図式が頭に浮かぶのは必至です。
「コーヒーは甘くなくても飲めるんだー」とか、「『赤ずきんチャチャ』が好きなんだ、へぇ」とかいう細々した発見がすべてミスディレクションによるものだとわかったときのショックといったら!
まんまと引っかかりました。
挿絵がないわけです。
というわけで結局Lは謎の存在のまま終わり、少々不満な部分もありましたが、概ね楽しめました。
また続編とかあるのでしょうか。
今度は本当にLが主人公の話であってほしいです。
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テーマ:DEATH NOTE - ジャンル:アニメ・コミック